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泣ける実話 おじいさんとの思い出だけに生きた犬

      2014/12/11

泣ける実話 おじいさんとの思い出だけに生きた犬

ある日、ペットショップに一人の70歳になるおじいさんが犬を買いに来ました

 

 

2年前に最愛の奥さんである、おばあさんをなくされ、
ずっと落ち込んでいたのですが、
ペットショップで見かけたゴールデンの子供に一目ぼれし、
その日のうちに購入し、家族に紹介したのです

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おじいさんの家は、二世帯住宅で、
2階には息子夫婦と、中学生の孫が住んでいました

 

 

しかし、息子夫婦も、孫も、犬は大の苦手

すぐさまペットショップに返してくるように言いました

 

 

しかし、おじいさんは、
「誰にも迷惑はかけない!ワシ一人で面倒を見る!」

犬はボブと名付けられ、
すべて、おじいさんが一人で面倒を見ることになりました

 

 

 

 

一階の、庭の見える畳の部屋で、おじいさんとボブはいつも一緒にいました

 

 

 

 

朝は一緒に起きて散歩に出かけ、町内を一周します

帰って来てから一緒に食事をし、一緒に庭の手入れをし、
午後は一緒に昼寝をし、夕方にはまた散歩

買い物に行く時も、夜寝るときも、何もかも一緒に生活しました

トイレの躾もすぐに覚え、噛むことも、無駄に吠えることもなく
近所でも評判の、良い犬に育っていきました

 

 

 

何か問題が起きそうになると、おじいさんはじっくり時間をかけて
ボブに頼み込むように言い聞かせました

 

一度だけ、ボブが散歩の途中に落ちていたゴミを食べたことがありました

 

おじいさんは家に帰ってから、3時間くらいかけて
ボブにそのことを話しました

「道に落ちているものを食べるにはとても危険なんだよ
ボブが病気になったら、ワシはどんなに悲しいか・・・」

まるで人に話すように、永遠と話し続けました

すると、不思議と、次の日からは落ちているものに全く興味を示さなくなったほどです

 

 

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ボブが一番好きなのは、暖かい午後のひととき

庭に面した縁側で、おじいさんがお茶を飲みながら

のんびりと昔の話をしてくれる時でした

 

 

おじいさんの昔話にはいつもおばあさんが出てきました

ボブはおばあさんにはあったことがありませんでしたが、
すぐそこにおばあさんがいるような気持ちでした

おじいさんもじっと自分の話を聞いてくれるボブに対し

永遠と、おばあさんとの暮らしの話を続けました

日だまりの中でのその時間は、ボブとおじいさんにとって
とても大切なものでした

しかし、幸せな時間は3年間しか続きませんでした

 

 

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ちょうどボブが3歳の誕生日を迎える直前

いつものように縁側でお話をしていたおじいさんが
突然胸を押さえて倒れました

 

 

急性の心臓病でした

 

倒れてから24時間後、おじいさんは、おばあさんのところへ旅立って行きました

 

家の中がバタバタして大騒ぎをしていましたが
ボブには何がなんだかわかりません

 

ただ、その日から、ボブがおじいさんを見かけることはなくなりました

 

 

 

葬式のため、ボブは部屋から出され、庭に繋がれました

数日間だけは、息子夫婦がご飯を持ってきてくれましたが、
誰も散歩に連れて行ってくれません

 

 

葬式が終わったあとも、誰もボブを家の中に入れてくれませんでした

庭に繋がれた、2~3メートルだけが、ボブの歩ける空間

ウンチは1週間に一度だけ、家族の誰かがイヤイヤ文句を言いながら
片付けていきました

 

 

ボブは、昼間はおじいさんと暮らした縁側の上で過ごし、
夜は縁側の下で寝ました

 

 

一度だけ、奥さんが散歩に連れて行ってくれたことがあります

しかし、久しぶりの散歩で嬉しかったボブは
喜んで走り出し、そのはずみで奥さんは転んで怪我をしてしまいました

久しぶりの散歩は1分で終わり、
その後、ボブは一度も外出させてもらえませんでした

 

 

 

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おじいさんがなくなってから6ヶ月たちました

 

 

 

家族は家の改装をしようと、建築会社の人を呼んで、家の計測を始めました

 

 

 

その時です

建築会社の人が縁側に近づくと、
今まで大人しかったボブが、初めてウーっと、低い唸り声をあげました

たまたま近くにいた娘が、ボブのリードに手をかけ、縁側からどかせようとしたその瞬間

いきなりボブが娘に噛み付いたのです

娘の手は血だらけになりました

 

 

すぐに病院に運びましたが、8針も縫うほどの大怪我でした

 

 

 

その事件があってから、家族の誰が近づいても

ボブは牙を剥き出しにして、怒るようになりました

 

 

ご飯の時も、家族はそっと近づき、

口が届くギリギリのところにエサを置き、立ち去るようになりました

 

 

家の改装計画は中断され、その後3ヶ月はそのままの暮らしが続きました

 

 

 

悩んだ家族は、躾の本を読みあさり、

どうしたら犬と仲良くなれるのか、

どう扱えばいいのか、勉強しました

 

 

おかげで、徐々にボブに近づくことができるようになり、

半年後には、散歩に連れて行けるるようになりました

 

ボブも、家族のマテ、や、オスワリ等もだんだんできるようになりました

 

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しかし、その半年後に2度目の事件が起こったのです

 

 

 

もう十分仲良くなって、噛まれることもなくなったと安心し始めた矢先

今度は奥さんが噛まれたのです

 

たいていボブは、午後は縁側で過ごします

そして夕方になると、庭に降り、散歩を待ちます

 

しかし、夕方用事があった奥さんは、

午後のうちに散歩を済ませておこうと、

縁側にいたボブを連れ出そうとしたとき

突然ボブは奥さんをかんだのです

 

 

縫うほどではなかったのですが、その日ボブは、夜まで興奮していました

 

 

 

既にボブを家族の一員として愛していた家の人たちは

訓練士に相談しました

 

そして、今までのボブとおじいさんのこと、その後の暮らし、

娘さんが噛まれた事件、今回の奥さんの事件など

全て話しをしました

 

 

訓練士は、1日かけてボブと過ごしてみることにしました

 

そして気がついたのです

ボブは、ご飯を食べる時も、散歩の時も、特別嬉しそうな顔をしないことに!!

 

 

 

普通の犬であれば、これらの時や、家族が帰ってきた時に

最も嬉しそうな顔をするものです

 

 

ボブが一番幸せそうな顔をしているときは

午後のひととき、おじいさんと暮らしていたあの縁側でぼんやりしている時なのです

 

 

ボブは、恍惚感のある表情で、

まるで何かを思い出しているように、空に向かい

目を細めて、嬉しそうにしているのです

 

 

誰と話すわけでもなく、吠えるわけでもなく、

ただひたすら遠くを見つめています

短くて1時間、長くて3時間ほど、そのままじっとしているのです

 

ボブは、おじいさんと縁側で過ごしたあの幸せな日々が

何よりも大切な思い出であり、

今でも何よりも大切な時間だったのです

 

 

 

家族は、ボブの心を分かってあげられないことを

涙して、後悔しました

 

 

その後ボブは9歳まで生きました

その間に、家は増改築を繰り返しましたが、

おじいさんと過ごしたあの縁側だけは残しておきました

 

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ボブはその後、一度も噛むことなく、

家族も、ボブが縁側にいるときはなるべくそっとしておくようにしました

 

ボブは死ぬ前の日まで、毎日欠かさず縁側で過ごし

思い出を噛み締めながら、幸せそうにしていました

 

ボブの一生は、大好きなおじいさんとの生活が3年

そして、残りの6年間は、おじいさんとの思い出の中だけで生きたのです

 

 

そして最後は、大好きな縁側で、家族に看取られながら息を引き取りました

縁側での死に顔は、

まるで天国のおじいさんに会える事を喜んでいるかのように

明るい笑顔だったそうです

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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